【茶筅(ちゃせん)の選び方、洗い方は?】

テーブル茶道 道具

初心者にオススメの茶筅はあるの? 

テーブル茶道に必要な道具の1つ「茶筅(ちゃせん)」

茶筅には「穂(ほ)の数」や「産地」によって驚くほど個性が異なります。テーブル茶道でより美味しいお茶を点てるための茶筅の選び方をガイドします。

※「穂」とは抹茶を点てるときに茶碗の中に入れる部分を指します

「◯◯本立」って何? 

茶筅の名前にある「〜本立(〜だて)」は、竹を割って作った穂の数を表します。実際にはきっちりその数ではありませんが、数が多いほど一本一本の穂が細くなります。

 

種類 特徴 こんな人にオススメ!
数穂(かずほ) 標準的な本数(約70本)。万能選手。 どんなお茶にも使いたい、基本の一本。
八十本立 数穂より少し穂が多い。

泡立ちが良い。

初心者に一番オススメ! 楽に泡立ちます。
百本立 穂が細く、数が多い。 きめ細かなクリーミーな泡を作りたい方。
真(しん) 穂が太く、数が少ない(約60本) 泡立てない「濃茶(こいちゃ)」を練る時用。

 

産地のこだわり:国産(高山茶筅) vs 海外産

茶筅のパッケージを見ると「奈良県 生駒市 高山製」という文字をよく目にします。

  • 高山茶筅(たかやまちゃせん)
    • 奈良県高山町で作られる、500年以上の歴史を持つ伝統工芸品です。
    • 特徴: 日本の職人が一本ずつ手作業で削り出します。竹の「しなり」が絶妙で、折れにくく、形が崩れにくいのが最大のメリットです。https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/takayamachasen/
  • 海外産(主に中国製)
    • 数千円する国産に比べ、2,000円〜3,000円程度と安価です。
    • 特徴: 消耗品と割り切って使うには良いですが、竹の乾燥が不十分なことがあり、穂先が折れやすかったり、独特の匂いがしたりすることがあります。

流派による「竹の色」の違い

もし特定の流派を意識されるなら、竹の種類(色)もチェックしてみてください。

  • 白竹(しろたけ): 最も一般的。裏千家などで使われます。
  • 煤竹(すすだけ): 囲炉裏の煙で長年燻された茶色の竹。表千家で好まれます。
  • 黒竹(くろたけ): 落ち着いた黒い竹。武者小路千家などで使われます。

※テーブル茶道では、ご自身の直感で「素敵だな」と思うものを選んでOKです!

アドバイス

もし長く続けてお茶を愉しみたいと思ったら、少し奮発して「高山製の茶筅」を選んでみてください。道具が良いと、お茶の泡がぐっと細かく、口当たりがまろやかになります。 「道具が自分を育ててくれる」という感覚を、きっと味わえるはずです。

 

茶筅(ちゃせん)はどうやって洗うの?

時に外国人の方にも聞かれるギモンです。

茶筅は細い竹を繊細に割って作られた「消耗品でありながら、繊細な道具」でもあります。間違った洗い方をすると、すぐに穂が折れたり、カビが生えたりします。

長く愛用するために、特に注意すべきポイントをまとめました。

 

茶筅のメンテナンスで「やってはいけない」3つのこと

  1. 洗剤は絶対に使わない

竹は吸水性が高いため、食器用洗剤を使うと洗剤の匂いが竹に染み込んでしまいます。 次にお茶を点てた時に、せっかくの抹茶の香りが台無しになってしまうので、必ず「お湯または水」で洗ってください。

  1. 食洗機・乾燥機はNG

高温の熱や強い水圧は、繊細な竹の穂先をバラバラに壊してしまいます。また、急激な乾燥は竹が割れる原因にもなります。

  1. 濡れたまま「プラスチックケース」に戻さない

購入時に入っていたケースは、あくまで輸送・保管用です。除湿剤は入っていますが濡れたまま密閉すると、カビが生えてしまいます。

 

正しい洗い方の手順

お茶を点て終わったら、「抹茶がこびりつく前」にすぐ洗うのが理想です。

1.お湯(または水)の中で振る 

茶碗に綺麗なお湯を入れ、その中で茶筅を振って抹茶を洗い流します。

2.指でやさしく抹茶を落とす

 茶筅の穂の根元に抹茶が残っている場合は、指で優しくなでるようにして落とします。力を入れすぎると穂が折れるので注意してください。

 

 

 

 

 形を保ち、長持ちさせるコツ

  • 「くせ直し」を使う(推奨!)

茶筅を洗った後は、「くせ直し(茶筅立て)」という陶器の道具に伏せて乾かすのがベストです。

  • 理由:竹は乾く時にすぼまろうとする性質がありますが、茶筅立てを使うことで「美しい形」をキープでき、次にお茶が点てやすくなります。
  • 使う前にお湯に浸す :乾いた状態の竹は非常に折れやすいです。使う直前に、お湯に数分浸して竹をふやかして柔らかくすると、折れにくく長持ちします。

 

📝 アドバイス

茶筅は一生モノではなく、穂が折れたり少なくなったりしたら買い替える「消耗品」です。ですが、大切に扱えば半年〜1年以上もたせることもできます。「くせ直し(茶筅立て)」は千円以内で買えるので、茶筅と一緒に揃えておくと、テーブル茶道がぐっと本格的になります。

 

 

 

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