テーブル茶道 超入門!

テーブル茶道とは

【テーブル茶道 超入門!】はじめての日本文化体験にぴったり

 

「新しいことを初めてみたい。でも、難しい作法はちょっと…」 

「正座さえなければ、お茶の世界を楽しんでみたいのにな」 

「留学先で日本文化の茶道を紹介できたら素敵だけど、何から始めればいいの?」

そんな想いを抱えながら、一歩踏み出せずにいませんか?

初心者にとって茶道の世界は、作法の難しさや道具の知識など覚えるべきことがたくさんあるように感じられますよね。ネットには情報が溢れ、「本当はどうなの?」と不安になってしまうかもしれません。

そこで今回は茶道の中でもテーブル茶道に焦点を当てその”入口”を開くお手伝いをします。テーブル茶道は、伝統の「おもてなしの心」はそのままに、今の暮らしに合わせてうまれた新しいスタイルです。実は、おうちにある道具からでも始められるほど、自由で優しい世界なんです。

この記事では、初心者の方に向けて、テーブル茶道とは何か/必要な道具/抹茶の点て方や飲み方/楽しみ方まで全て丁寧に紐解いていきます。読み終える頃には、あなたの不安はワクワクに変わり、新しい扉を叩く勇気を手に入れているはずです。

ではさっそくみていきましょう!

なぜテーブル茶道は生まれたの?

【登場人物】

イロハ: テーブル茶道に興味のある超初心者

茶つなぎビト: テーブル茶道のインストラクター。抹茶で世界中の人と人をつないでいきたいと思っている


イロハ:「テーブル茶道」って最近聞くけど、伝統的な茶道があるのに、どうして生まれたのかしら?

茶つなぎビト: 大きな理由の一つにあるのが、現代の生活スタイルと空間の変化ですね。昔、茶道は茶室で静かに厳格な作法で行われていたんです。でも、人々の暮らしがだんだん変わっていく中で正座をしなくてもお茶を気軽に楽しめるようにと、テーブルでもできる形が生まれたのです。  

イロハ: へえ、それはいつごろ?どんな場面で生まれたのかな?   

茶つなぎビト: 茶道は今から400年前ごろに発展してきて明治時代には、外国の方をもてなすためにテーブルと椅子を使う「立礼(りゅうれい)(※)」というスタイルが考えられたんです。現代では自宅のテーブルやリビング、またカフェなど和室のない所や茶室以外でも、抹茶を点て会話を楽しみたい!といった場面で生まれました。

立礼(りゅうれい)とは・・・椅子に座りテーブルを使ってお茶を点てる形式のこと

 

 

 

 

イロハ: 具体的には、どんな工夫をしているの?  

茶つなぎビト: まず、手順が、正式な作法よりも「お客さまをおもてなしするための流れ」になっていますね。そして茶道を体験することが初めての人でも参加しやすいようにしています。  

イロハ: なるほど。伝統と現代の橋渡しみたいな感じかな。  

茶つなぎビト: そうですね。もう一つ大事なのは、茶の精神そのものは失わずに、その場の雰囲気づくりを重視する点です。お互いに相手を尊重する心、季節を感じる心、そして今この場を共有できることを喜ぶ心。テーブル茶道は、こうした価値観を「日常の中でも楽しめる形」に変えたものとも言えるし、現代においては外国の方にも馴染みやすい形にしていますね。

イロハ: 伝統のエッセンスを守りつつ、現代の生活スタイルに合わせた感じなんだね。  

茶つなぎビト: その通りです。テーブル茶道は「茶の心を日常へ運ぶ橋渡し」みたいな存在。気軽に参加できるけれど、おもてなしをする気持ち、感謝する気持ちを忘れないことが大事です

<まとめ>なぜテーブル茶道は生まれたの?

・現代の生活スタイルの変化によってニーズが生まれた

・正座をしなくても抹茶を楽しめる形が求められるようになったから

テーブル茶道と伝統的な茶道の違いは?

テーブル茶道は日常で気軽に抹茶を楽しみながらおもてなしの心を磨いていき、伝統的な茶道は茶道の歴史や礼法、作法を深く学びます。

実はテーブル茶道は大きくわけて2種類あります。

①立礼式(りゅうれいしき)(※)

②盆略点前(ぼんりゃくてまえ)(※)

※立礼式とは・・・椅子とテーブルを使ってお茶を点(た)て、お客様も椅子に座ってお茶を飲む伝統的な茶道の作法を行う形式

※盆略点前とは・・・お盆の上でお茶を点てること

茶つなぎビト:まずその違いを伝統的な茶道と合わせてまとめると次のようになります。

伝統的な茶道 テーブル茶道
立礼式 盆略点前
発祥 江戸時代前期ごろ 明治時代に裏千家という流派により考案 21世紀以降に多様な団体や個人により普及
目的 人との出会いを大切におもてなしをし、四季折々の自然を愉しむため 外国人をおもてなしするため 日常生活への導入、正座の負担を軽減するため
抹茶を点てる場所 茶室 立礼卓(専用の格式ある道具) 一般的なテーブル
道具 炭道具を使い釜で湯を沸かし、茶道具は決まった順序に沿って使われる テーブルと椅子に合わせて使用できる道具 現代の生活に合わせて簡略化・短縮される
作法 厳密に決められた作法がありこれらを正確に美しく表現する

伝統的な茶道の作法を踏襲し、それをテーブルと椅子で行う形式にあわせてアレンジ

立礼式よりも簡略化され日常に取り入れやすいように工夫されている

茶つなぎビト:ポイントは、下記の3つです。

1.場所

2.道具

3.作法

まず1つ目の「場所」です。

伝統的な茶道は、茶室でお点前(おてまえ)を行います。

イロハ: 茶室って畳の部屋で、床の間に掛け軸があるイメージだけど。

茶つなぎビト: そのとおりです。茶室には畳、床の間、炉を置くところ、亭主とお客様用の出入口があって、それぞれの動作に美意識が表れます。

イロハ: なるほど。じゃあテーブル茶道はどう違うの?

茶つなぎビト: テーブル茶道は、家庭やカフェ、イベント会場など、テーブルを中心に進行します。空間は茶室と同じ厳格さは求められないけど、礼儀作法やおもてなしの心は大事にします。

イロハ:じゃあ2つ目の「道具」はどう変わるの?

茶つなぎビト: 道具は取り扱いやすさ重視になります。茶筅や茶碗は使うけど、他の茶道具の取り扱い方や茶碗への湯の注ぎ方など、動作の順序は伝統的なお点前をベースに、現代の生活に合わせて簡略化されることが多いです。でも味やお茶そのものは同じなんですよ。

イロハ:へえ。じゃあ3つ目の「お作法」の違いは難しく感じるかな?

茶つなぎビト: 初心者には伝統的なお点前は難しく感じることが多いけど、基本的な礼儀と丁寧な動作を身につければ大丈夫です。テーブル茶道は、難易度を抑えつつ、おもてなしの心を伝えるための入門として適していると思います。

<まとめ>テーブル茶道と伝統的な茶道の違いは?

・伝統的な茶道・・・茶道の歴史や礼法、作法を深く学ぶ

・テーブル茶道・・・日常で気軽にお茶を楽しみながらおもてなしの心を磨く

テーブル茶道でできることとできないこと(流派、茶事など)

ここではテーブル茶道2つのうち「盆略点前」でできること、できないことの大枠を説明します

テーブル茶道でできること、できないこと

-できること‐

その1:リビングやテーブルの上で気軽に抹茶を点てられる。

その2:動作の一連の流れを短く、手順を簡略化できる。

その3:会話を交えた茶会の流れ(挨拶・雰囲気づくり)を体験できる。

その4:花器に季節の花を飾り、おもてなしの一つとして演出できる。

その5 : 薄茶の味わい、甘味の取り合わせを気軽に体験できる。

-できないこと‐

その1:本格的な茶事(ちゃじ)(※)の構成、礼法や所作の厳密さ

その2定の作法(主賓のお客様などへの作法) 

その3:茶事の空間設営(茶室特有の小さな出入口・床の間や掛け軸)の再現

その4:流派による本格的な茶道具の正確な扱いの再現

その5:伝統的な茶室の静寂さや張りつめた緊張感の再現

※茶事(ちゃじ)とは・・・亭主が日時や招待客を決め、簡単な料理を用意したりお抹茶を点てお客様をもてなすこと

<まとめ>テーブル茶道でできることとできないこと

・日常の場で茶の心を楽しむことができる。

・礼法や厳密な儀式性、空間のあつらえを完全には再現できない。

 

テーブル茶道はこんな人におすすめ‼

テーブル茶道でできること、できないことをふまえてこんな人におすすめです!

  • テーブル上で気軽に抹茶を点てたり、四季おりおりの季節感を愉しみたい
  • 海外で日本文化の一つである茶道を紹介したい
  • 流派や正式な作法にあまりこだわりすぎず、お点前を楽しみながらコミュニケーションをとりたい
  • 非日常な空間や時間を愉しみながらお茶の香りや味に癒されたい

 

テーブル茶道で準備する道具はたくさんあるの?

テーブル茶道の魅力は、正座不要・道具が少なくても楽しめる点です。伝統的な茶道の精神は尊重しつつ、日常のテーブルで気軽に抹茶を点てられるため、日本文化体験としてとても人気があります。


まず、抹茶を点てるために最低限必要な道具は以下の3つです。

茶筅(ちゃせん):抹茶とお湯を混ぜて泡立てるための竹製の道具。これだけは代用が難しいので、まず購入することをおすすめします。

茶碗(ちゃわん):お茶を点てて飲む器です。最初から茶道用の抹茶碗でなくても、底が広めで、高さがあり、茶筅が振りやすいもの。カフェオレボウルでも代用できます。

電動ポットやティーポット:抹茶を点てるためのお湯(80〜90℃程度が薄茶の適温)を準備します。ポットやティーポットに入れておくと、お湯の注ぎ入れがスムーズです。


あると便利な道具(お点前をよりスムーズに)

これらは、お点前をスムーズに行い、より本格的な雰囲気を楽しむためにあると便利な道具たちです

・茶杓(ちゃしゃく):抹茶をすくって茶碗に入れるための道具です。最初は抹茶の量を計量するために、ティースプーンや計量スプーンで代用可能です。

・茶巾(ちゃきん):茶碗の飲み口や水滴を拭き取るための白い布です。清潔な白い布やキッチンペーパーでも代用できます。

 ・菓子楊枝(かしようじ):黒文字といいます。生菓子を食べるときに使います。

・ 懐紙(かいし):お菓子を置くお皿代わりに使う、二つ折りにした白い和紙です。お菓子を包んだり、口元を拭いたり、様々な用途で使います。

 

 

 

 

 


おもてなしの心を高める道具(本格的な雰囲気に)

さらに、茶道ならではの「おもてなし」の心や、季節感を演出するために加える道具です。

  1. お菓子:抹茶をいただく前にお客様にお出しします。季節の和菓子が定番ですが、テーブル茶道では洋菓子などカジュアルなお菓子でも楽しめます。
  2. 季節のしつらえ:花器に季節の草花を一輪挿しにしたり、お盆やコースターにこだわったりすることで、おもてなしの気持ちを表現できます。
  3. 帛紗(ふくさ)・古帛紗(こぶくさ):茶器を清める布です。流派によって色や使い方が異なります。テーブル茶道では必須ではありませんが、お稽古をする際には用意します。
<まとめ>テーブル茶道で必須の基本道具3つ!

①茶筅 ②茶碗 ③ティーポット

準備するものをやさしく解説!

1)抹茶 2)茶筅 3)茶碗 4)お菓子 5)お湯

を準備します。

抹茶を用意する

抹茶は濃茶(こいちゃ)と薄茶(うすちゃ)の2つにわけられます。

  • 濃茶の特徴・・・苦味や渋みが少なく旨味や甘い香りがある。
  • 薄茶の特徴・・・甘み控えめでさわやかな味わいがあり飲みやすい。

はじめは薄茶から始めることをオススメします。

最初、どの抹茶を選んでいいのか迷うと思います。お店の方とご自身の好みを相談しながら、もしくは抹茶スターターキットについている抹茶を選ぶのもいいかもしれません。商品名に「〜昔」とあれば濃茶用、「〜白」とついていれば薄茶用であることが多いです。

抹茶の価格帯についてはこちら>>>

ちなみに・・・お茶は同じ木から作られていて、育て方と製造方法によって緑茶、ウーロン茶、紅茶の3つに大きくわけられます。抹茶は緑茶の一つで碾茶(てんちゃ)と呼ばれる茶葉を石臼で粉状にひいたものです。

抹茶の保管方法についてはこちら>>>

 

 

 

 

茶筅を用意する

茶筅の素材となる竹には4種類あります。一般的なのは白竹ですが流派によっては煤竹(すすたけ)や黒竹が用いられることがあります。最近は樹脂でできているものもありますが、泡立ちがやや少ないようです。

抹茶を点てる時に茶碗の中に入れる部分を「穂(ほ)」といいます。外穂と内穂の二重構造になっており職人さんが手で竹を裂いて作ります。なので大量生産ができません。穂の数は64〜120本で、数が多いほど抹茶の泡立ちがよくなります。初心者の方には「八十本立(数穂)」か「百本立(ひゃっぽんだち)」が扱いやすいと思います。百貨店などのお茶屋さんでも買うことができます。

茶筅の選び方、洗い方についてはこちら>>>

茶椀を用意する

茶碗はその歴史や素材、質感、色柄など楽しめるのが魅力の一つです。初心者の方が押さえておきたいポイントが2つあります。

1)お茶碗やカフェオレボウルの底に「高台(こうだい)」とよばれる足のような部分がある器を使用することです。その理由はお茶を飲むときに熱さを感じるからです。

2)すり鉢のようになっていない器を選ぶことです。茶筅を振るときに底が広くその可動域が大きくとれるものが点てやすいです。抹茶を購入するときに茶碗もセットになったスターターキットが売られていることもあります。

 

 

 

 

お菓子を用意する

お茶席のお菓子には主菓子(おもがし)と干菓子(ひがし)があります。濃茶には主菓子、薄茶には干菓子が出されます。

●主菓子:お饅頭、きんとん、練り切りなどの水分を多く含む生菓子が主流です。

●干菓子:落雁(和三盆糖を使用しているものが上等とされている)、金平糖やお煎餅など水分量が少ないものをさします。甘くないお菓子も干菓子には含まれます。

茶道の決まりでは、先にお菓子を食べ終えてから抹茶を飲むことになっています。先にお菓子を食べる理由ですが、メインはあくまでも抹茶で、先にお菓子を食べることで口の中にその甘さが残り抹茶の味を引き立てます。抹茶にはカフェインが含まれているので胃を守るためもあります。

 

 

 

 

お湯を用意する

伝統的な茶道では炭で火を起こし釜をかけ湯をわかしますが、テーブル茶道では電気ポットを使用します。

薄茶を作る最適温度は80℃〜90℃くらいです。湯冷ましと呼ばれる小さな器を用意し、沸騰させた湯を一度その器に注ぎましょう。それから茶碗に湯を注ぐとその温度が10℃くらい下がり適温になります。

 

 

美味しい抹茶を点てましょう!

まずは飲みやすい薄茶(うすちゃ)を点ててみましょう!

薄茶の作り方

作り方のステップは1〜4までです。

‐ステップ1;茶碗と茶筅をお湯であたためる

ステップ2;抹茶を茶椀にいれ、湯を注ぐ

‐ステップ3;茶筅を使い、抹茶を点てる

‐ステップ4;仕上げる

・ステップ1

70㏄くらいの湯を茶碗に注ぎいれ、茶碗の中で茶筅を振りましょう。15〜20秒くらいすると竹の香りがします。茶筅を取り出し、次に茶碗全体に湯が行きわたるように2回円を描くように茶碗を傾けます。最後にお湯を捨て、水気をふき取ります。

・ステップ2

抹茶を小さじ1杯くらい(2グラム)茶碗にいれます。茶杓があれば2回にわけてすくい、茶碗にいれます。(2回目は茶椀の端で茶杓を1度タップします)続いて70㏄くらい湯を注ぎます。

・ステップ3

茶筅を3本の指で持ちます(親指、人差し指、中指)次に抹茶を茶筅の先でゆっくり溶かし、そのあと茶筅を底から少し引き上げます。漢字の「川」の字を書くように前後に勢いよく動かします。

 

 

 

 

・ステップ4

はじめに大きな泡が立ってくるので、さらに茶筅を表面まで真上に引き上げます。表面の泡を茶筅でなでつけるようにして整えます。全体が細かい泡になったら最後に平仮名の「の」を書くように円を1度だけ描いてゆっくりと茶筅を引き上げます。

 

 

 

濃茶(こいちゃ)の作り方

濃茶は、薄茶よりも抹茶を多く使い、泡立てずに練り上げます。非常に濃厚で、茶道では最も格式高いお茶とされています。

イロハ::濃茶って、薄茶とどう違うんですか?作るのが難しそう。

茶つなぎビト:薄茶と比べて、抹茶の量が多く、湯の量を少なくして「練る」のがポイントです。でも、工程自体はシンプルですよ!

1. 道具と準備(薄茶との違い)

  • 濃茶は、薄茶よりも高品質な抹茶を使います。
  • 一人分で、薄茶が茶杓約1杯半(約2g)なのに対し、濃茶は茶杓約3〜4杯(約4g)と、倍以上の抹茶を使います。湯は、その分少なく(約30cc〜40cc)用意します。
  • 茶筅は穂数が少ないものを使用します。 70本立以下、特に60本立や、さらに穂数が少ない真(しん)と呼ばれる種類の茶筅が適しています。

2. 練る(一番のポイント)

  • 抹茶を茶碗に入れたら、まず少なめのお湯を注ぎます。
  • これからが薄茶との決定的な違いです!濃茶は「練る」のが正解です。
    1. まず、茶筅の穂先で抹茶とお湯をよくなじませ、ペースト状にします。
    2. そのあと、茶碗の底を茶筅でこすりつけながら、ゆっくりと、円を描くように、抹茶全体を練り上げていきます。
  • 「泡立ててはいけない」のが濃茶のルールです。じっくりと練り上げることで、とろりとした均一な状態(ポタージュスープのようなイメージ)を目指します。

3. 完成

練り終わったら、抹茶が茶碗の縁に飛び散らないよう、茶筅を静かに引き上げます。

  • 濃茶は格式が高いため、通常は主賓のお客さまから順に、一つの茶碗を回し飲みするのが伝統的な作法です(コロナ禍以降、衛生面から一人ずつ提供する場合もあります)。

〈まとめ〉

薄茶

濃茶

抹茶の量(1人分) 約2g(茶杓2杯) 約4g(茶杓4杯)
湯の量 約60~70cc 約30~40cc
湯の温度 80℃~90℃ 80℃
作り方 泡立てる 泡立てずに練る
仕上がり 表面に細かい泡が立つ、サラッとした状態 とろりとした、泡のない均一な状態

抹茶のいただき方はとっても簡単!

お茶碗の正面(模様が一番美しいところ)を避けて飲むために茶碗を回すだけ!です。

3つのステップにわけて説明しますね。


ステップ1. 茶碗を持ち上げ、茶碗を2回まわす

茶つなぎビト:お菓子をいただいたら、いよいよ茶碗を持ちます。

イロハ:お茶碗って、両手で持った方がいいんですよね?

茶つなぎビト:はい。まず右手で茶碗を持ち、左手の掌の上に茶碗をのせます。それからお茶を点ててくれた亭主(おもてなしをしてくれた人)に感謝の気持ちを込めて一礼します。次に、お茶碗の正面(模様が一番美しいところ)を避けるために、お茶碗を時計回りに二度回します。右手の親指を縁にかけ、残りの指で底を支え、静かに2度回しましょう。

イロハ:正面を避けるのは、どうしてですか?

茶つなぎビト:お茶碗の美しい正面に、自分の口をつけることを避ける敬意の表現なんです。

 

ステップ2. 抹茶を飲む

茶つなぎビト:お茶碗を回したら、いよいよ飲みます。

イロハ:どれくらいの回数で飲めばいいですか?

茶つなぎビト:一般的には、三口半(さんくちはん)で飲み切るとされています。最後に「ズッ」と音を立てて吸い上げ、飲み切ったことを亭主に伝えます(吸い切り)これは作法の一つなので心配いりません。飲み終わったら、茶碗の飲み口についた抹茶を親指と人差し指で軽く拭き取り、拭いた指を懐紙で拭います。

 

ステップ3. 茶碗の正面を元に戻す

茶つなぎビト:最後に、茶碗を正面に戻します。

イロハ:回して飲んだから、元に戻すときは反対に回せばいいんですね。

茶つなぎビト:その通りです!反時計回りに二度回して、最初に向けられていた正面を自分側に戻して置き、改めて感謝の気持ちを伝えて一礼します。

〈まとめ〉

ステップ

動作

意味

お辞儀 お茶碗を両手で持ち、亭主へ一礼。 おもてなしへの感謝を表す
回す 時計回りに二度回す。 亭主への敬意を表す
飲む 三口半で飲み切り、最後に音を立てる。(吸い切り) 飲み切ったことを亭主へ伝える
拭く 飲み口を指で拭い、指を懐紙で拭く。 清潔に保つ
戻す 反時計回りに二度回して正面を戻す。 亭主への配慮を表す

茶つなぎビト:テーブル茶道では、この流れをすべて完璧にしなくても大丈夫です。まずは、感謝して、味わって飲むという気持ちがあれば、それが最高のお作法になりますよ。

 

テーブル茶道が気軽に体験できる手ぶらOK おすすめスポット

■施設の基本情報(比較表)

この体験レポートを読むことで関西にあるおすすめ4スポットの特徴、料金、満足度など比較検討できます。

施設名 体験スタイル 料金目安 所要

時間

場所(最寄駅)
①日本文化体験施設「庵」大阪 盆略点前体験 ¥1,160〜 30分 大阪(大阪市)・肥後橋駅
②お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな 盆略点前体験(石臼で茶葉をひく体験付き) ¥2,800〜(ミュージアム入館料込) 60分 京都・宇治駅
③茶道総合資料館 立礼式

※茶道資料館併設のため入館料1,300円別途必要

¥1,000〜 30分 京都・市バス堀川寺ノ内
④さかい利晶の社  立礼式での呈茶体験・茶室でのお点前体験 ¥800〜1,000 20分 大阪(堺市)・宿院駅

【大阪】

①日本文化体験施設「庵」大阪

https://osaka.nipponbunkan.com/plan/an-osa-0005

📌魅力ポイント:手ぶらで気軽に体験が365日可能。当日予約も可。自分で抹茶を点てて、飲むことができる。和三盆を使った干菓子付き。

📌体験の流れと感想:わかりやすく裏千家の作法をアレンジした内容のお点前体験。外国のお客様や初心者向けの内容。

📌おすすめする人:コスパ良く体験したい。簡単にお点前について知りたい。

📌プチ情報:京都五条にこの施設の本店があり舞妓さんと楽しめるお点前体験も実施されている。

・抹茶は丸久小山園のものを使用。

 

 

 

 

【京都

②お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな

https://uji-chazuna.kyoto/event/

📌魅力ポイント:石臼をひいて自分だけの抹茶をつくれる。日本茶インストラクターにより「抹茶ができるまで」について冊子や大きなモニターを用いてイチから学べる。

📌体験の流れと感想:抹茶のできるまでについて丁寧な説明でわかりやすい、海外からお越しのお客様が多い。

📌おすすめする人:抹茶の育て方、製造方法について詳しく知りたい。カジュアルな雰囲気で楽しみたい。

📌プチ情報:自分でひきたての抹茶を使って一服、また事前に用意された抹茶を使って一服点てることができ、その違いを楽しめる。

・ミュージアム内にショップがあり抹茶や茶筅を購入できる。

 

 

 

 

【京都】

③茶道総合資料館(展示は日本語のみ)裏千家センター内

https://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/teicha/

📌魅力ポイント:本格的な雰囲気、伝統的な立礼卓を使った立礼式を体験できる。

・スタッフは着物を着用しており、一人のスタッフがお点前の実演、もう一人は説明をしてくれる。

・茶碗や茶釜をはじめ掛け軸や茶道具についての説明あり。また初心者向けに希望者には抹茶の飲み方、お菓子の食べ方についてのレクチャーを受けられる。

📌体験の流れと感想:丁寧な説明でわかりやすい、ほど良い緊張感のある静かな空間だった。

📌おすすめする人:格式高い雰囲気を体験したい。裏千家に関心がある。茶道具に興味がある。

📌プチ情報:写真撮影不可

・抹茶は丸久小山園のものを使用。

・会場の大きな窓から手入れの行き届いた美しい庭が見える。

・呈茶席では大きめの荷物を置くスペースあり。また館内に小さなコインロッカーが8個程度あり。

・「今日庵文庫」という図書館が併設されており、茶の湯に関する専門書が約7万点収蔵されている。児童書や外国書の閲覧および映像資料が視聴可能。

・2階の陳列室には裏千家を代表する茶室の一つ「又隠(ゆういん)」の写しがあり茶室内部を外から見学可。

 

【大阪】

④さかい利晶の社

https://sakai-rishonomori.com/tyanoyutaiken-2/

📌魅力ポイント:伝統的な立礼卓を使った立礼式を体験できる。(表千家・裏千家・武者小路千家という流派の方たちが当番制で担当とのこと)

・スタッフは着物を着用しており、一人のスタッフがお点前の実演、もう一人は説明をしてくれる。

📌体験の流れと感想:少人数のためかアットホームな感じで質問しやすい雰囲気だった。

📌おすすめしたい人:和やかな雰囲気で体験したい。千利休について知りたい>>>

本格的な茶道に興味があり茶室でのお点前体験をしてみたい。

📌プチ情報:動画撮影不可

・会場の大きなガラス張りの窓から美しい紅葉の木々が見える。

・体験会場の掛け軸、和菓子は月1回変更されているとのこと。

・抹茶は松倉茶舗か西尾茗香園(堺のお茶屋)のもの、お菓子は丸市菓子舗か宝泉菓子舗(堺のお菓子屋)のものを提供される。

・呈茶席では大きめの荷物を置くスペースあり。コートをかけるところあり。

・茶室でのお点前体験もでき、お辞儀の仕方や懐紙の扱いなど丁寧な説明あり(約45分・月1回/第3日曜日のみ/予約要)

<まとめ>

目的

最適な施設

理由

コスパ重視 ①日本文化体験施設「庵」大阪 費用を抑えつつ、気軽にお盆の上でお点前体験ができる。お茶やお菓子についても簡単な説明あり。
長時間滞在/複合体験 ②お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな 石臼のひき茶体験、お点前体験が可能。お茶についても深く学べる。
本格志向(立礼式)/複合体験 ③茶道総合資料館 伝統的な設えと立礼卓での呈茶体験ができる。歴代家元に関連する茶道具を中心としたコレクションを見ることができる。
本格志向(立礼式)/複合体験 ④さかい利晶の社 立礼卓での呈茶体験ができる。茶室(3つあり)ではお点前体験も可能。千利休について学べる。

※お点前体験・・・自分で抹茶を点てる体験

※呈茶体験・・・スタッフが点てた抹茶を飲む体験

 

Q 体験する時のコツはありますか? 

まずは器と温度、抹茶の香りの変化を楽しみましょう。手順は完璧を目指さず、会話や雰囲気を楽しむことを第一にすると、気楽に学べます。

Q他にどこで体験できますか?  

カフェに併設の茶道サロンや、外国人の方にも人気が出てきているため、日本文化を体験できる施設でもできます。近場の教室や体験イベントを探してみるのもいいと思います。また、オンライン講座の導入も増えているようです。

まとめ

テーブル茶道(盆略点前)は、正座不要、日常のテーブルと椅子で抹茶を楽しむスタイル。伝統的な茶道の「おもてなしの心」を手軽に体験できる入門編として最適。

1. テーブル茶道(立礼式・盆略点前)が生まれた理由と種類

  • 誕生の理由:
    • 正座の負担や和室がない現代の生活スタイルに対応するため。
    • 日本の文化を海外の方にも広めやすくするため(明治時代の立礼式が起源)
  • 主な種類:
    • 立礼式(りゅうれいしき): 裏千家という流派が考案。椅子とテーブルを使用し、伝統的な作法を踏襲する格式高いスタイル。
    • 盆略点前(ぼんりゃくてまえ): 現代に普及。より簡略化され、日常のテーブルで気軽に抹茶を楽しむことを目的とする。

2. 準備する道具と点て方(薄茶)

テーブル茶道は、家にあるものを代用できるため、準備の敷居が低い。

📌 必須の基本道具3つ

  1. 茶筅(ちゃせん):抹茶を泡立てる竹製の道具。これだけは購入を推奨。(初心者は八十本立や百本立が扱いやすい)
  2. 茶碗:抹茶を点てて飲む器。底が広く、熱くなりにくい高台のある器で代用可能。
  3. 湯:電気ポットなどで準備(適温は80℃〜90℃前後)

3. テーブル茶道はこんな人におすすめ

  • 正座が苦手な方
  • 流派や厳密な作法にこだわりすぎず、お点前を楽しみたい方
  • 海外で日本文化を紹介したい方
  • 日常のテーブルで、季節を感じながらおもてなしの心を磨きたい方

いかがでしたか。皆様の疑問が解決し、前へ一歩進むことにつながれば幸いです!

 

私自身のお話をさせていただくと、実はオーストラリアへ超短期間の語学留学の経験があります。その学校では、学生それぞれ自分の国について、たとえば雇用問題や自然環境問題などについて話す授業がありました。私は恥ずかしながら何も話すことができずとても悔しい思いをしました。それからは日本について考え、何か一つでも他の国の人に話せることはないかと模索していました。

そこでたまたま日本文化を伝えるインストラクターの仕事に出会い、現在はそのお仕事をさせていただいています。日本各地から、また世界のいろんな国からお客様が体験に来られます。特に海外からのお客様は目を輝かせて前のめりで説明を聞いてくれます。茶道についての質問も受けることがあるので、調べていくうちになんて奥が深いんだろうという気持ちと、陶芸・建築・和菓子・歴史など多くの要素があることにも気付きその魅力を感じています。

今後、茶の湯のあらゆる魅力やおもてなしの心を通じて世界中の人と人がつながるきっかけが増えればいいなと思っております。

茶つなぎビト

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